こんにちは、Espritスタッフ藤本です。
本日もソロピアノの名演、巨匠等を紹介するコーナーです。
素晴らしい演奏に触れる機会になればと思います。
Hank Jones In a sentimental mood
Jazz piano の巨匠Hank Jonesから、In a sentimental moodです。
In a sentimental mood はこちらもジャズの巨匠Duke Ellington作曲のジャズのスタンダードナンバーですが、本人がJohn Coltraneとデュオで共演している有名な名演がありますので、こちらも貼っておきます。
かなり前になりますが、Hank Jones氏が東京のホールで公演した際に私も聴きに行きました。
ソロピアノでの演奏でした。
私には霊感などは全くありませんが、だだっ広いホールで80をすぎたHank Jones氏が一人で優しくピアノを奏でる演奏からは、正直、聖なるものを感じました。
私には双子の甥と姪がおりまして、彼らが生まれたばかりの頃にとても静か〜な和室で彼らを抱っこして声も出さず、音もなく彼らをあやしていたときと似た「生命の息吹」を感じる演奏でした。
対照的に、同じホールでSonny Rollins氏の演奏も聴いたことがありますが、同じく75を超えた高齢の彼は演奏の最後に聴衆に向かってガッツボーズで応えるなど、元気いっぱいでして、こちらも別の意味で生命力を感じました。Sonny Rollins氏は一時期演奏活動をやめてしまうなど哲学的なところがある方のようで、むしろSonny Rollins氏の公演が哲学的なLiveになると思いきやHappy感満載の演奏でして、でもそんな色々あった時期を乗り越えられてのガッツポーズとハッピー演奏かと思うと実に感慨深いものがありました。
Hank Jones氏の演奏は70代の頃から数回聴きに行きましたが、ピアノに座った途端に40〜50歳かと見間違えるほどの若々しい動きが印象的で、その正確なタッチとみずみずしい音色にはすべての公演で感動を覚えた記憶があります。
私がピアノを師事していた先生が以前、
「筋肉は鍛え続けていると一生衰えない」
とおっしゃってましたが、まさにその通りの演奏でした。
おっと、Espritは音楽スクールですので、本題を忘れず。
Hank Jones氏は小さい鍵盤を機内に持ち込んで練習をするほどの練習の鬼ときいたことがあります。
Jazzの巨匠には伝説がつきものでして、真偽のほどはわかりませんが、そういう噂が立つくらい練習熱心（ピアノ好き）な方だったのだと思います。
巨匠の裏にも努力あり、なんですね。
Espritは音楽、楽器の継続的なレッスン、生涯学習をおすすめしておりますので、どうぞお気軽にエントリーし、音楽学習の伴奏者、コーチとして本スクールをご活用ください。
さて、Hank Jones氏はステージ中に日本語で「やるもんだ〜」と言ったりと、リップサービスも忘れずのユニークな方でした。特にアメリカのミュージシャンの間ではジャンルを超えてリスペクトをしている人が多いときいています。91歳で大往生されてもはや生の演奏を聴くことはできませんが、作品がたくさん残っておりますので、この機会に是非聴いてみてください。
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